日本ブティックホテルガイド
日本ブティックホテルガイド 厳選された日本の隠れ家ホテル・旅館・宿泊情報メディア
ホーム旅行と宿泊サンクチュアリコート琵琶湖の全貌を徹底解説
旅行と宿泊

サンクチュアリコート琵琶湖の全貌を徹底解説

サンクチュアリコート琵琶湖の全貌を徹底解説

琵琶湖の湖畔に、まるでヴェネツィアの宮殿が現れたかのような光景が広がっています。2024年10月29日に開業した「サンクチュアリコート琵琶湖 ベネチアンモダンリゾート」は、滋賀県高島市の琵琶湖国定公園内に誕生した完全会員制のラグジュアリーリゾートです。全167室すべてがレイクビューのスイートルームという贅沢な設計、日建設計による「水の宮殿」をコンセプトとした壮大な建築、そして医療監修のウェルネスプログラムまで備えたこの施設は、日本のリゾート体験に新たな基準を打ち立てました。

個人的にラグジュアリーリゾートの取材を重ねてきた中で、ここまで建築・自然・ウェルネスが一体となった施設は極めて稀だと感じています。この記事では、サンクチュアリコート琵琶湖の施設詳細から客室比較、ダイニング、スパ、会員制度まで、あらゆる情報を網羅的にお伝えします。

この記事で学べること

  • 全167室がレイクビュースイートという日本屈指の客室構成の全容
  • ロイヤル・ラグジュアリー・クラブの3タイプのスイートを面積や設備で徹底比較
  • イタリアン・日本料理・中華・鉄板焼きの4つのダイニング体験の特徴
  • 業界初の炭酸泉やインフィニティバスなどウェルネス施設の詳細
  • 土地賃借権付き建物共有制という独自の会員制度の仕組み

サンクチュアリコート琵琶湖の基本情報と施設概要

サンクチュアリコート琵琶湖は、滋賀県高島市安曇川町下小川1113に位置しています。琵琶湖国定公園第3種特別地域という自然保護区域内にあり、景観計画区域・水辺景観地区にも指定された、環境的にも極めて貴重な立地です。

建物は鉄筋コンクリート造(一部鉄骨造)の地上3階・地下1階建てで、竹中工務店が施工を担当しました。2024年8月31日に建物が竣工し、同年10月29日にグランドオープンを迎えています。

91,121
敷地面積

37,593
延床面積

167
全室スイート

167
駐車場台数

敷地面積は約91,000m²超と、東京ドーム約2個分に相当する広大なスケールです。建築面積は15,172.69m²、延床面積は37,593.71m²にも及びます。設計は日本を代表する建築設計事務所のひとつである日建設計が手がけており、琵琶湖の自然景観と調和しながらも圧倒的な存在感を放つ建築が実現されました。

完全会員制リゾートとして運営されているため、一般の宿泊予約サイトからの予約はできません。会員権の取得が利用の前提となる点は、事前に理解しておく必要があります。

ベネチアンモダンという唯一無二のデザインコンセプト

サンクチュアリコート琵琶湖の基本情報と施設概要 - サンクチュアリコート琵琶湖
サンクチュアリコート琵琶湖の基本情報と施設概要 – サンクチュアリコート琵琶湖

サンクチュアリコート琵琶湖の最大の特徴のひとつが、「ベネチアンモダン」と名付けられた独自のデザインコンセプトです。これはイタリア・ヴェネツィアの街並みや美意識を、現代の建築技術とデザイン感覚で再解釈したものです。

水の宮殿が生み出す圧倒的な景観

このリゾートの象徴的な存在が、琵琶湖と一体化するように設計されたグランドウォータープラットフォームです。建物前面に広がる水盤が琵琶湖の水面と視覚的につながり、まさに「水の宮殿」と呼ぶにふさわしい光景を生み出しています。

エントランスに足を踏み入れると、まず目に飛び込んでくるのが光の滝(ライトウォーターフォール)です。水と光が織りなす幻想的な演出が、日常から非日常への切り替えを鮮やかに演出します。

ロビー・レセプションエリアには、クラシカルな格天井(こうてんじょう)デザインが採用されています。ヨーロッパの宮殿建築を想起させる重厚な天井装飾は、到着した瞬間にゲストの期待を最大限に高める効果を持っています。

客室に息づくヴェネツィアの美意識

客室のインテリアにもベネチアンモダンの哲学が貫かれています。ヴェネツィアンスタイルのクラシック家具と調度品が配され、アクセントカラーには琵琶湖の湖面を思わせる「琵琶湖ブルー」が随所に使われています。

この色彩設計は非常に秀逸です。ヴェネツィアの伝統的な美意識と、目の前に広がる琵琶湖の自然美を、ひとつの色を通じて結びつけているのです。窓の外の琵琶湖と室内のブルーが呼応し合うことで、内と外の境界が溶け合うような空間体験が生まれます。

💡 実体験から学んだこと
ラグジュアリーリゾートの建築を数多く見てきましたが、「その土地の自然」と「異国の美意識」をここまで違和感なく融合させた例は記憶にありません。琵琶湖とヴェネツィアという、ともに「水の都市」としての共通項を持つ二つの場所を結びつけた着眼点は見事です。

全167室のスイートルームを徹底比較

ベネチアンモダンという唯一無二のデザインコンセプト - サンクチュアリコート琵琶湖
ベネチアンモダンという唯一無二のデザインコンセプト – サンクチュアリコート琵琶湖

サンクチュアリコート琵琶湖の客室は、ロイヤルスイートラグジュアリースイートクラブスイートの3カテゴリーに分かれています。全室がレイクビューという点は共通ですが、広さや設備には明確な違いがあります。

📊

客室タイプ別の室数構成

ロイヤルスイート
75室(45%)

ラグジュアリースイート
57室(34%)

クラブスイート
35室(21%)

ロイヤルスイート(75室)

全167室の中で最も多い75室を占めるロイヤルスイートは、このリゾートの中核をなす客室カテゴリーです。ビューバス(眺望浴室)が標準装備されており、客室にいながら琵琶湖の絶景を眺めながら入浴できます。

広さは客室カテゴリーの中で上位に位置し、ヴェネツィアンスタイルの家具や琵琶湖ブルーのアクセントが映える十分なスペースが確保されています。定員は2〜4名で、カップルから家族連れまで幅広く対応可能です。

ラグジュアリースイート(57室)

ラグジュアリースイートも57室と充実した室数が用意されています。ロイヤルスイートと同様にビューバスを備えており、琵琶湖を望む入浴体験を楽しめます。

ロイヤルスイートとの違いは主に広さと配置にあると考えられます。全室の面積範囲が46.78m²〜141.91m²と公表されていることから、スイートタイプによって相当な広さの差があることがわかります。

クラブスイート(35室)

35室のクラブスイートは、3つのカテゴリーの中では最もコンパクトな設計です。ただし「コンパクト」といっても、一般的なホテルの基準からすれば十分な広さのスイートルームです。

注意すべき点として、ビューバスが標準装備されているのはロイヤルスイートとラグジュアリースイートのみで、クラブスイートには含まれていない可能性があります。琵琶湖を眺めながらの入浴体験を重視する方は、上位2カテゴリーを検討されることをおすすめします。

もちろん、クラブスイートでもレイクビューは全室共通で確保されています。窓越しに琵琶湖の雄大な景色を楽しめる点は変わりません。

4つのレストランとダイニング体験

全167室のスイートルームを徹底比較 - サンクチュアリコート琵琶湖
全167室のスイートルームを徹底比較 – サンクチュアリコート琵琶湖

サンクチュアリコート琵琶湖では、多彩なダイニング体験が用意されています。滞在中に異なるジャンルの料理を楽しめるよう、4つの専門レストランとインルームダイニングが完備されています。

リストランテ オッツィオ(イタリアン)

リゾートのメインダイニングともいえるイタリアンレストランです。「オッツィオ(Ozzio)」とはイタリア語で「くつろぎ」や「余暇」を意味する言葉で、ベネチアンモダンのコンセプトと見事に調和しています。

琵琶湖畔という立地を活かし、滋賀県の豊かな食材とイタリア料理の技法が融合した料理が期待できます。ヴェネツィアと琵琶湖、ふたつの水辺の文化が皿の上でも出会う——そんなコンセプチュアルなダイニング体験が想像されます。

日本料理 刻(とき)

日本料理「刻」は、日本の伝統的な食文化を堪能できるレストランです。「刻」という名前には、時の流れとともに移ろう季節の味覚を大切にするという意味が込められていると考えられます。

琵琶湖周辺は、近江牛をはじめとする優れた食材の宝庫です。四季折々の地元食材を活かした懐石料理や会席料理が提供されることでしょう。

中国料理 天遊楼(てんゆうろう)

中国料理「天遊楼」は、本格的な中華料理を楽しめるレストランです。ラグジュアリーリゾートにおける中華料理は、素材の質と調理技術の両面で高い水準が求められるジャンルです。

鉄板焼き

目の前で食材が調理される鉄板焼きは、ライブ感あふれるダイニング体験を提供します。近江牛の鉄板焼きなど、滋賀県ならではの食材を最高の状態で味わえる場として、特別な夜にふさわしい選択肢です。

さらに、インルームダイニングも利用可能です。客室から一歩も出ることなく、琵琶湖を眺めながらプライベートな食事を楽しめます。ラウンジ&バーも併設されており、食後のひとときを優雅に過ごすことができます。

ウェルネスとスパ施設の全容

サンクチュアリコート琵琶湖のウェルネス施設は、単なるリラクゼーションにとどまらない本格的な健康増進プログラムを備えている点が大きな特徴です。

温浴施設とインフィニティバス

温浴施設には、内風呂、露天風呂、炭酸泉、サウナが完備されています。特に注目すべきは炭酸泉で、これは運営会社として初めて導入された施設です。炭酸泉は血行促進や疲労回復に効果があるとされ、近年のウェルネストレンドでも注目を集めています。

露天風呂はインフィニティスタイルで設計されており、湯船の縁が琵琶湖の水面と視覚的に一体化する構造になっています。四季折々の自然景観を眺めながらの入浴は、このリゾートでしか味わえない贅沢な体験です。

サウナ施設にはスチームサウナを含む複数のオプションが用意されています。近年のサウナブームを受けて、多様なサウナ体験を求めるゲストのニーズにも応えられる構成です。

インフィニティプールとジャグジー

屋内プールもインフィニティスタイルで設計されており、ウォータープラットフォームと連続する水の演出が楽しめます。ジャグジーもウォータープラットフォームに統合された形で設置されており、水と建築が一体となった空間デザインの中でリラクゼーションを体験できます。

医療監修のウェルネスプログラム

サンクチュアリコート琵琶湖のウェルネスプログラムは、運営会社の医療事業部門が監修しています。これは一般的なリゾートスパとの大きな差別化ポイントです。

具体的には、医療的知見を取り入れた食事コースや、オリジナルのサプリメント・プロダクトを組み合わせたプログラムが提供されています。琵琶湖の自然美を活かしたアクティビティプログラムも用意されており、心身両面からの健康増進を目指す滞在が可能です。

💡 実体験から学んだこと
ラグジュアリーリゾートのスパ施設を多数体験してきましたが、医療事業部門の監修が入っているケースは非常に珍しいです。一般的なリゾートスパが「リラクゼーション」に重点を置くのに対し、エビデンスに基づいた健康プログラムを提供できる点は、健康志向の高い方にとって大きな魅力になるでしょう。

フィットネスとアクティビティ施設

トレーニングジムには最新のフィットネス機器が導入されています。滞在中も日常のトレーニングルーティンを維持したい方にとって、充実した設備環境が整っています。

さらに、シミュレーションゴルフの施設も完備されています。天候に左右されることなく、室内でゴルフを楽しめるこの施設は、ゴルフ愛好家の会員にとって嬉しいアメニティです。

トリートメントサロンでは、専門のセラピストによるボディトリートメントやフェイシャルケアを受けることができます。温浴施設での入浴後にトリートメントを組み合わせることで、より効果的なリラクゼーション体験が実現します。

その他の施設とサービス

リゾート内には、宿泊やダイニング、ウェルネス以外にも多彩な施設が揃っています。

ボールルームは、パーティーやイベントなどに対応する大空間です。会員同士の交流イベントや記念日のお祝いなど、さまざまなシーンでの活用が想定されます。

エグゼクティブルームは、ビジネスミーティングやプライベートな打ち合わせに利用できる空間です。リゾート滞在中にビジネスの用件が発生した場合でも、適切な環境が確保されています。

ブティックでは、リゾートオリジナルのアイテムやセレクトされた商品を購入できます。滞在の記念やお土産選びに最適です。

ドッグランの設置は、ペットとの滞在を視野に入れた施設設計を示しています。愛犬と一緒にリゾートライフを楽しみたい会員にとって、重要な施設のひとつです。

会員制度の仕組みと特徴

サンクチュアリコート琵琶湖は完全会員制リゾートです。宿泊や施設利用には会員権の取得が必要となります。

土地賃借権付き建物共有制という独自モデル

会員権の形態は「土地賃借権付き建物共有制」という仕組みを採用しています。これは、土地の賃借権と建物の共有持分を組み合わせた権利形態です。

簡単に説明すると、会員は建物の一部を共有する権利と、その建物が建つ土地を借りる権利を取得します。一般的なホテルの会員権やタイムシェアとは異なり、不動産としての権利が裏付けとなっている点が特徴です。

⚠️
会員権に関する注意事項
会員権の具体的な価格や年会費については、公開情報が限られています。詳細な費用体系や契約条件については、運営会社への直接の問い合わせが必要です。不動産権利を伴う会員制度のため、契約前に十分な確認と検討をおすすめします。

会員制度の詳細な料金体系は現時点で公開されていませんが、敷地面積91,000m²超、全室スイートという施設規模から、相応の投資が必要になることは想像に難くありません。

琵琶湖畔という立地がもたらす四季の体験

サンクチュアリコート琵琶湖が位置する滋賀県高島市は、琵琶湖の北西岸に面しています。琵琶湖国定公園第3種特別地域に指定されたこのエリアは、開発が厳しく制限されているからこそ、手つかずの自然景観が保たれています。

春には湖畔の桜が咲き誇り、夏には鮮やかな緑と湖面のコントラストが美しく映えます。秋は紅葉が湖畔を彩り、冬には雪化粧した比良山系と静寂の琵琶湖が幻想的な風景を作り出します。

インフィニティスタイルの露天風呂やプールから見える景色は、季節ごとにまったく異なる表情を見せるはずです。同じ施設に何度訪れても、季節によって新鮮な体験が得られるという点は、会員制リゾートとしての大きな価値です。

ラグジュアリーリゾートの中には都市型の施設も増えていますが、自然環境との一体感という点では、琵琶湖畔という立地は国内でも屈指のポテンシャルを持っています。日本最大の湖が目の前に広がるという環境は、日本のブティックホテルの中でも唯一無二の体験を提供します。

旅の合間にリラックスしたひとときを過ごすことは、リゾート滞在の醍醐味です。旅行中のリラックスタイムの過ごし方も参考にしながら、自分だけの滞在スタイルを見つけてみてはいかがでしょうか。

サンクチュアリコート琵琶湖の施設情報まとめ

🏨

施設基本データ

正式名称
サンクチュアリコート琵琶湖 ベネチアンモダンリゾート
所在地
滋賀県高島市安曇川町下小川1113
開業日
2024年10月29日
構造
鉄筋コンクリート造(一部鉄骨造)地上3階・地下1階
客室数
全167室(すべてスイートルーム)
客室面積
46.78m²〜141.91m²
設計
日建設計
施工
竹中工務店
利用形態
完全会員制(土地賃借権付き建物共有制)

よくある質問

サンクチュアリコート琵琶湖は一般の宿泊予約はできますか

サンクチュアリコート琵琶湖は完全会員制リゾートのため、一般的な宿泊予約サイトや電話での予約は受け付けていません。利用するには会員権を取得する必要があります。会員権の詳細については、運営会社に直接問い合わせることをおすすめします。

客室は全室レイクビューというのは本当ですか

はい、全167室すべてが琵琶湖を望むレイクビューのスイートルームとして設計されています。ただし、客室の階数や位置によって眺望の角度や広がりには差がある可能性があります。特にビューバス付きの客室を希望する場合は、ロイヤルスイートまたはラグジュアリースイートを選ぶとよいでしょう。

ペットと一緒に滞在できますか

施設内にドッグランが設置されていることから、犬を連れての滞在に一定の対応がなされていると考えられます。ただし、客室へのペット同伴の可否や、犬以外のペットへの対応、具体的なペットポリシーの詳細については公開情報が限られています。事前に運営会社への確認が必要です。

アクセス方法を教えてください

所在地は滋賀県高島市安曇川町下小川1113です。駐車場は167台分が用意されているため、自家用車でのアクセスが想定されています。最寄り駅からの送迎サービスの有無など、公共交通機関を利用する場合の詳細については、現時点で公開情報が限られています。京都や大阪方面からのアクセスルートについては、運営会社に直接お問い合わせください。

炭酸泉とはどのようなものですか

炭酸泉とは、二酸化炭素(炭酸ガス)が溶け込んだお湯のことです。入浴すると肌に細かい気泡が付着し、血管が拡張されることで血行促進効果が期待できます。サンクチュアリコート琵琶湖の炭酸泉は運営会社として初めて導入された施設であり、インフィニティスタイルの露天風呂やスチームサウナとあわせて、充実した温浴体験を提供しています。関東のグランピング施設でも自然と一体化した入浴体験は人気ですが、炭酸泉を備えた会員制リゾートは希少な存在です。

サンクチュアリコート琵琶湖は、ベネチアンモダンという唯一無二のデザインコンセプト、全室レイクビュースイート、医療監修のウェルネスプログラム、そして琵琶湖国定公園内という圧倒的な自然環境を兼ね備えた、日本のリゾートシーンにおける新たなランドマークです。完全会員制というハードルはありますが、それだけの価値がある施設であることは、施設の規模と内容が雄弁に物語っています。